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ボビー・ダーリンの時代 The Age of Bobby Darin メリー・アーティスツ・カンパニー [上演作品]


メリー・アーティスツ・カンパニー創立の理念   Merry Artists Company



「メリー・アーティスツ・カンパニー」を訳せば
「愉快な芸術家の仲間たち」といったところでしょうか。
芸術監督の永見隆幸が海外で立上げたグループです。

そして2005年、東海地方から発信できるような
パフォーミング・アーツを創りたいと意気込む仲間が、
新たに「メリー・アーティスツ・カンパニー」の名の下に集結しました。


我々は、個々の舞台人のオリジナリティーと独立性を重んじながら、
ゆるやかに連携してカンパニーを形成する道を模索しています。

人が人である以上、全てのしがらみから完全に逃れることはできません。
よい舞台を創るためには集中して精力を注がなければなりませんので、
そういう意味での拘束はやむを得ませんし、
地域の事情を全く無視することもできません。

しかし、排他性や、意味のない束縛や、狭い意味の地元優先主義などからは
自由でありたいと願っています。
コネクションよりクオリティを重視したいのです。


媚びたもの、卑しいものには手を染めたくないと思います。
有名であること、人気やお金があることを「悪い」とは言えませんが、
「よい」とばかりも言ってはいられないようです。

我々は、そんなことより、何をおいても一番大事なのが
「限られた条件の中で、あらゆる努力を惜しまず、
最高の舞台をお客様に提供させていただくこと」に尽きると考えます。

「本当の意味で、音楽やダンスや芝居や舞台を創るのが
三度のメシより好きな人たち」の集まりが我々のカンパニーなのです。


舞台人には「夢を与える」と豪語する人がいます。
でも、実際に我々ができることは
「夢の世界への道案内」にすぎないのではないでしょうか。

だからこそ、ウケねらいや気晴らしではなく、
本物のパフォーミング・アーツを目指すべきなのだと思います。
つまり、ときめき、わくわくするような、
お客様の心に伝わる舞台を創造したいと考えているのです。


クラシック音楽やオペラや現代音楽も、広い意味のエンターテインメント。
エンターテインメントと呼ばれているものの中にも立派な芸術が存在します。

既成概念にとらわれず、しかし、歴史や伝統を否定するのではなく、
奇を衒ったものを避けて、新しいものを追求する。

我々を理解してくださる方々に納得していただけるような
深い内容や高い芸術性をそなえながら、
「今まで音楽やダンスや芝居などにはあまり縁がなかった」とおっしゃるお客様にも
楽しんでいただける。 そんな、
芸術とエンターテインメントが両立する舞台を創って行きたいと望んでいます。

皆様、どうぞ メリー・アーティスツ・カンパニー を ご支援ください。



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The leading actor and singer NAGAMI Takayuki as Bobby Darin



フランク・シナトラを超える才能を秘めている と 言われたボビー・ダーリンは1936年5月14日に生を享け、1973年12月20日に この世を去ります。37歳という若さでした。

彼の生涯をたどると、第二次世界大戦からヴェトナム戦争までをカヴァーし、みごとにミュージカルとジャズの黄金時代に重なるのです。

10月27日、28日両日に名古屋市芸術創造センターでの公演『 The Age of Bobby Darin ~ ボビー・ダーリンの時代 』は、彼の生きた時代に焦点をあて、歌を中心にした音楽とダンスによって、この時代特有の表現の魅力に迫りたいと思います。


主なスタイルは、ビッグ・バンド~スウィング・ジャズ ♪

全米ヒットチャート第一位に輝いた「マック・ザ・ナイフ」や「ビヨンド・ザ・シー」はもちろん、ボビー・ダーリンの魅惑のナンバーを中心に、今も歌い継がれる往時の名曲を お送りします。


そして!!

このステージの見所は

もちろん&言うまでもなく

海外やプロの団体で実績を積んだ シンガー&ダンサーの心ときめく舞台とビッグバンドの生演奏!

とっても贅沢なステージになりそうです ♪







「簡単によい舞台を観る方法」 指揮者 作曲家 西野淳



以前、ミュージカルの本場ニューヨークで、日本人だけのカンパニーでブロードウェイ・ミュージカルの公演をおこないました。


初日の公演の冒頭のナンバーが会心の出来で終わったところで、客席から今まで聞いたこともないような凄い拍手が起こった。

確かに本場ニューヨークでの公演の初日なので出演者一同気合いが入っており最高の出来ではあったが、とにかく凄い勢いの拍手と歓声で、しかもそれが1分くらい続くのだ。

そんなスペシャルな歓迎を受けて単純な我々が乗らないはずはない!
最後まで気分良く公演が終わると今度は観客総立ちでのカーテンコール!!
そんなに熱い歓迎をされたら明くる日も頑張ろう!

となり 三日目まで毎回素敵な拍手をいただけた。

そして四日目。


何かがそれまでと違う。


皆良い舞台を作ろうとそれぞれが一生懸命やっているのに歯車が微妙に噛み合わないといった感じ。
お客さんの拍手も前日までとは打って変わってどことなく冷めている。
一幕が終わった時点で皆が焦る。
たぶんこの時の皆の気持ちは同じであったろう。


「このままお客さんを帰してはいけない!」


休憩中に皆リセットできたため、二幕はなんとか素晴らしい反応をいただき、最後はまた観客総立ちであった。


少しでも良いと思うと惜しみない拍手をくれ、少しでも気が乗らないといきなり冷めた反応になるニューヨークの観客と接して、初めて「舞台は我々と観客が一体となって作られるものだ」ということを学びました。

我々舞台を作る側の人間はとても単純で、お客さんが喜んでくださっているのがわかると、もっと喜ばそうとどんどん調子を上げていくんです。

つまり、最初の曲で大きな拍手がもらえると、皆気分良くなり最後まで最高のパフォーマンスを披露することになる。

もちろん良くない演奏に大きな拍手をするのはいけません。
良くない時は逆にブーイングしたり拍手しなかったりしても良いでしょう。

その観客のストレートな反応が演者を刺激して
より良いパフォーマンスへとつながっていくのです。

でも、もし少しでも良いと思ったら、いつもよりちょっと大きめに拍手してみてください。
きっと演者はそれに答えてどんどん素敵なパフォーマンスを披露してくれるはずです。

素直にはっきり皆さんの感じた気持ちを拍手や笑い声や歓声などで舞台上へアピールする。

これが「簡単に良い舞台を観る方法」です。


今回の公演には私が信頼し敬愛する永見隆幸さんと、名古屋を代表するとても素敵なパフォーマーの皆さんが出演されますので、観客の皆さんが普通にしてても素晴らしいパフォーマンスを披露して下さるとは思います。

しかし、舞台上と客席との交流ができたとき、もっと素晴らしい公演になることは間違いありません。

本日の公演が舞台と客席が一体となった素晴らしい公演になりますよう祈っております。




nishinojun.jpg 西野淳 NISHINO Jun


指揮者。作曲家。

愛知県立芸術大学作曲科卒業。
洗足学園大学付属指揮研究所マスターコース修了。

1992年、東宝ミュージカルにおいて宮本亜門版『サウンド・オブ・ミュージック』を指揮してミュージカル・デヴュー。

以後、劇団四季『美女と野獣』『エビータ』『オペラ座の怪人』『李香蘭』、東宝ミュージカル『エリザベート』『ジキルとハイド』『モーツァルト』、宝塚歌劇団『王家に捧ぐ歌』『雨に歌えば』『シンデレラ』『花舞う長安』などを指揮。

新国立劇場制作のミュージカルでは、『イントゥー・ザ・ウッズ』や『太平洋序曲』のニューヨーク公演(リンカーン・フェスティバルの一環)、ワシントンD.C.公演(ゾンドハイム・セレブレーションの一環)、東京公演を指揮。今や日本のミュージカル・シーンに欠かせぬ存在となっている。







永見隆幸というパフォーミング・アーティスト   ピアニスト 作曲家 白石 准


先日、ミュージカルのナンバーで構成されたコンサートに、指揮者の西野淳氏のお誘いで出てきました。

その中で、永見さんと初めてお会いし、共演することができました。
もちろん、声としてすばらしい高音の持ち主であることは、今日会場にいらしている方々はおわかりのことと思いますが、曲想や役柄の違いをみごとに歌い分け、そして重唱では相手によって、本当に「違う人物」を演じていらして、実に興味深かったです。

なかでも、「おかま」の役を演じた吸血鬼の歌では、裏声を駆使し、楽屋に戻っても、そして打ち上げでも、キャラクターが炸裂して、場を盛り上げていただきました。

お話ししていても本当に馬の合う方で、初めての共演でしたが、もう何年も共演を繰り返しているような錯覚に陥るすばらしい時間でした。

メリー・アーティスツ・カンパニーの公演のご成功を心からお祈りしています。

そして、再びまた同じ舞台で一緒に音楽をすることを夢見ています。





jyuninyo.jpg 白石 准 SHIRAISHI Jun


ピアニスト 作曲家 

東京生まれ。作曲家の父に音楽の手ほどきを受け、大学で演劇を専攻し、劇音楽の作曲に目覚めた。

現代音楽祭 "Music Today"で主宰者の武満徹に見出される。
主に黛敏郎の存命中、TV朝日の『題名のない音楽会』に独奏者として幾度も出演。

NHK交響楽団の首席トランペット奏者の津堅直弘氏とのコンビは20年に及び、指揮者である佐渡裕の信頼も厚く、『キャンディード』以来様々な仕事を共有している。

ミュージカルの上演では、来日公演の『ウエストサイド・ストーリー』をはじめ、『42ndストリート』『蜘蛛女のキス』『ミス・サイゴン』『ジキル&ハイド』など、多数参加。

作曲家としても、『セロ弾きのゴーシュ』『どんぐりと山猫』『ジョディと子鹿のフラッグと』ほか、評価が高い。





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“ お客様の ご感想 ”



なにげなく誘っていただいて鑑賞することが出来たジャズ・ミュージカル。

特別 Jazz に詳しいわけでもなく、「ボビー・ダーリンの時代」・・・
ボビー・ダーリンって誰?という私が、どんどん引き込まれていく。
胸が熱くなる。 

今日この舞台を見る事が出来たのって、メチャクチャ ラッキーなんじゃないの?!

2007年10月28日。
メリー・アーティスツ・カンパニーの公演はまさにそんな感じでした。

一曲一曲すばらしいパフォーマンスを披露してくださるメリー・アーティスツ・カンパニーとオーケストラの面々。この舞台に係わったすべての方の思いが、会場を包み込む。

この心地よさって何?

ああそうか。

タカさん(永見隆幸氏)の、この時代に命が与えられた者、地球人としての自覚と責任、すべての人に対する希望となぐさめのメッセージが根底に流れているからなんだと気付く。

“愛を持って互いを担い合う自由”
タカさんの 熱い、でも とっても やさしいメッセージ。
心の乾きがちな時代にあって、このメッセージが私達を包んでくれるんだ。

2008年は、『HOPE~夢をあきらめないで』
メリー・アーティスツ・カンパニー主催とあったら、すぐにチケットを手にしようと決めました。


李 大宗 (イ テジョン)



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御盛会 おめでとうございます。

あれだけのステージを構成し、すべての面に目配りをして世に出すのは、並々ならぬエネルギーと集中力が必要だったと思います。

わたしが “たまげた” と云ったのは、フレッド・アステアとかジーン・ケリー、シド・チャリシー等々、
ミュージカル映画でしか見たことのないシーンが、ナマで、ステージ上で演じられたということについてです。

それも、歌唱、ダンス、そしてタップに至るまで、それぞれ分業でなく、一人の人が すべてこなして
(それも高度に)おられるのにびっくりしました。

あれだけの進行、歌詞、フォーメーションに至るまで完成度の高い仕上がりにするにはかなりの期間が必要だったでしょうし、小道具、衣裳、その他、手抜きのない仕込みには感心しました。

フル編成のビッグ・バンドを使っての音楽には、アレンジにはじまって、大変だったと思います。

いずれにしても、すべてがふんだんに盛り込まれた豪華ステージで、なつかしいジャズのナンバーともども十分楽しませていただきました。

特に「私の方が素適 Anything You Can Do I Can Do Better」というナンバーで聴かせたハイノートは、
クラシックの素地に培われた見事なもので、私が昔、ジャズ歌手の歌で聴いたそれを、はるかにしのぐ出来でした。

途中で下がってきた眞紅のカーテンも、あれひとつで随分とゴージャス感が違ってくるのに感心しました。

以上、とりとめのないことを思いつくままに書き連ねましたが、名古屋発のアーティスト・エンターテインメント集団として今後ともご活躍ください。


川原正雄



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